OUR TEAM APPROACH

チーム医療への取り組み

名戸ヶ谷病院脳神経外科チームの特徴

名戸ヶ谷病院脳神経外科が目指すのは、「全員が責任者」のプロフェッショナル集団による医療。医師だけでなく、関係部門の全スタッフが、専門家として患者さんを支え、どんな場面でも高水準の医療を提供いたします。

名戸ヶ谷病院脳神経外科部長

井上 靖章

2013年京都大学医学部卒業。上山博康脳神経外科塾にて手術のトレーニングを行う。2020〜2021年米国ハーバード大Brigham and Women's Hospitalにフェローとして勤務し開頭・カテーテル双方の手術を数多く経験したのち、2021年8月に現職就任。

プロフェッショナルの集合体が相乗効果を生む

高水準の医療を提供するためには、医師だけでなく、看護師や放射線技師、理学療法士など、さまざまな部門のスタッフがチームを組んで治療にあたることが不可欠です。病気の診断や治療、手術は医師が担当しますが、それ以外の各分野にそれぞれ専門家がいます。病院では医師のトップダウンで治療が進みがちですが、名戸ヶ谷病院脳神経外科では、「この分野はこの人に任せたほうがうまくいく」というプロフェッショナルでチームを組んで、どの場面においても質の高い医療を提供していきます。このチームでは、それぞれの能力、得意部分を掛け合わせて治療に貢献することを考えます。そして主治医だけが責任者ではありません。スタッフ全員が責任者です。

グローバルの発想から生まれたチームのカタチ

こうした発想は、アメリカの大学病院での経験を参考にしています。アメリカでは、技術の高い医師が手術に集中し、それ以外の仕事は別の専門スタッフが担う体制ができていて、お互いの得意を活かすチームづくりがされていました。一方、日本には「阿吽の呼吸」という言葉があるように、人間関係を大切にして、相手のことを思いやりながら行動できるというよさがあります。名戸ヶ谷病院の脳神経外科は、チーム全体の顔が見える程度の規模ですので、信頼関係を築くことも大病院に比べて容易ですし、コミュニケーションも取りやすい環境です。アメリカと日本の長所を掛け合わせて、各自の専門性を活かしながら協力しあえるチームづくりを進めていきます。

患者を細やかにケアするプロフェッショナルの網目

各スタッフが専門性を活かしながら協力することは、どの場面でもプロフェッショナルのケアが受けられる細やかな網目となり、患者さんが受けるケアの質が全体的に高くなります。医師も、患者さんのために多くの時間を使えるようになるので、「先生が忙しそうだから話しにくい......」などと患者さんが遠慮する必要はなくなります。さらに、スタッフ全員が責任者ですから、医師が不在のタイミングでも現場で的確な判断が下せます。外来、入院、リハビリ、どの段階においても、患者さんは高水準の医療がスムーズに受けられるのです。私たちは、誇りと自信をもって働くプロフェッショナル集団です。どうぞ安心して受診いただき、何でもご相談ください。

外から様子が見えない脳内を調べるためには検査が不可欠。
あらゆる部署から頼りにされる、チームの中心的存在

放射線科

鈴木 悠

放射線技師。レントゲン撮影、CT、MRIなどの検査業務に従事。脳神経外科分野では、特に血管造影検査に携わっている。

チームで治療にあたるうえで、常に感謝と敬意をもって仕事をしています。私は放射線技師ですが、自分にはできない仕事がたくさんあります。そういった仕事をプロフェッショナルとして担当してくれる他の部署のメンバーを尊敬しています。また、チームのメンバーとは話し合うことを嫌がらず、日頃から信頼関係を築いておくことも大切です。特に、脳卒中の治療は時間との勝負。短時間で検査や治療が行えるほど治療成績が良くなると言われています。信頼できるプロフェッショナルたちとチームで治療にあたることで、一刻を争う場面でも質の高い医療が提供できています。
放射線科は医師や看護師と連携することが多いのですが、今後は薬剤師や栄養士といった他の職種とも積極的に関わり、さまざまな視点を取り入れながら治療にあたっていきたいと思います。放射線技師としての仕事に自信とプライドをもって取り組むのは当然のこととして、チーム全体としてのレベルアップを図りたいですね。

患者さんからの満足度が高い当院のリハビリテーション。
患者さんの状態を的確に共有し、チーム内でも頼れる存在

リハビリテーション科

菊地 健介

理学療法士。個々の患者さんの状態に合わせて、座る・立つ・歩くといった日常生活における基本動作の訓練や、体の機能を回復させるためのリハビリテーションなどを提供している。

理学療法士は、他部門のスタッフと比べて、患者さんと長時間関わることが多くなっています。リハビリ中に患者さんと雑談を交わすことも多く、困りごとを相談されることもあります。そのような場合は、看護師に相談の内容を共有すると、担当スタッフにつないでくれるので、迅速に解決できて喜ばれます。各部門がうまく連携できると、合併症や重症化を予防できたり、個々の患者さんに合わせたリハビリ計画を作れたりと、メリットは非常に大きいです。
また、患者さんの体の状態を他のスタッフに的確に伝えるように心がけています。正しく把握できていないと、うまく介助ができず、患者さんのけがなどにつながってしまいます。言葉だけでは伝わり切らないことも多いため、看護師には実際に立ち会ってもらって、日常のどのような場面でどのような動作が可能なのか、具体的に確認してもらっています。
リハビリテーション科全体として、リハビリの質の向上を目指して勉強会なども開いています。どのスタッフが対応しても満足いただけるように知識や技術を磨いて、地域の患者さんに貢献したいと思っています。

病院長

松澤 和人

1987年に東海大学医学部卒業後、東海大学医学部脳神経外科入局。
その後、カナダのトロント大学に留学。
帰国後、東海大学医学部付属病院、綾瀬厚生病院勤務を経て、1998年から名戸ヶ谷病院脳神経外科勤務。
副院長を経て2018年4月から現職。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。


当院では脳卒中の急性期治療において、すぐに各専門スタッフに招集をかける「脳卒中スクランブル」を発動し、患者が到着すると同時に検査・治療をスタートできる体制を整えています。
発症から4.5時間以内であれば詰まっている血栓を溶かすことを目的とした治療が、8時間以内であればカテーテルによる血栓回収術が可能ですので、治療開始が早ければ早いほど予後は格段に良くなります。
「顔面のゆがみ」「両手を挙げたときに片腕だけ下がる」「ろれつが回らない」といった脳卒中の症状が見られた場合は、ためらわずに救急車を呼びましょう。
手術治療を終えた後は、リハビリテーションで在宅復帰までをサポートします。

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専務理事

山﨑 研一

1996年東海大学医学部卒業。
日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。
日本脳神経血管内治療学会脳血管内治療専門医。

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医師

大池 涼

2014年東京医科歯科大学医学部卒業。名戸ヶ谷病院初期臨床研修修了。日本脳神経外科学会認定専門医。

脳の病気には、突然手が動かなくなる、言葉が出なくなるとなど、症状として現れるものだけでなく、日常の些細な変化からしか気づくことのできないものもあります。
当院では脳卒中を中心とした急性期医療に力を入れるとともに、見落としがちな症状を、細やかな問診や診察を通して鑑別し、丁寧に治療していくことを心がけています。
精度の高い手術を提供することはもちろん、術後のリハビリテーション、日々の病棟でのコミュニケーション、多職種を交えた社会復帰支援を通して一日も早く元の生活に戻れるようお手伝いしていきます。
どんな些細なことでも構いませんお気軽にご相談ください。元気な身体と心を取り戻すまでお付き合いします。

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医師

井原 聡

2016年北里大学医学部卒業。
名戸ヶ谷病院初期臨床研修修了。

脳卒中は発症後の迅速な治療が予後を大きく左右する疾患です。当院では脳卒中センターを開設し、脳梗塞および脳出血をはじめとした脳卒中急性期の治療に力を入れております。
また、発症前にそのリスクを評価し予防することで、発症を未然に防ぐことができる可能性があります。当院では脳ドックにも注力しております。
何か気になることや心配なことがあれば、是非一度、お気軽にご相談ください。

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医師

石丸 陸

2017年東京医科歯科大学医学部卒業。
名戸ヶ谷病院初期臨床研修修了。

私達は普段から、どのような細かいことでも「どうすれば患者さんのためにもっと良くすることができるだろう」と、日々の診療をアップデートしています。そのときにできる最も良い医療を提供できるよう努めておりますので、お悩みの際は是非一度お越しください。

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医師

飯森 崇

2020年慶應義塾大学医学部卒業。
国立病院機構埼玉病院初期臨床研修修了。

2022年度より名戸ヶ谷病院に脳外科専攻医として就職いたしました。地元にも近い柏で地域の医療に携われることに意気込んでおります。
脳神経外科に関わる疾患は突然のものや重篤なものが多いですが、患者様ご本人にもご家族にも寄り添いつつ最善の診療を行えるよう邁進してまいります。一緒に頑張りましょう。

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